〜悔いのない人生 死に方から生き方を学ぶ〜

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悔いのない人生 死に方から生き方を学ぶ

◆どんな本

誰もが逃れられない死。
しかし、長寿社会で生きる現代人は、
死に対してもはや不感症になりつつあります。

しかし、万が一のことが起きて
明日死んでしまうかもしれないのが人間の生です。

古典からの叡智を紐解きつつ、死を意識し考えることは、
より〈よく〉生きる方法を見つけることにつながります。
死を考えれば、生は輝きます。
これが死を考えることは最大の自己変革につながるのです。

短い人生ながらその人生を生き切った吉田松陰の『留魂録』、
武士の死生観を伝える『葉隠』、
老いとの付き合い方を教えてくれる『養生訓』、
病とともに生きるヒントをくれる『病牀六尺』、
極限状況での生のあり方が問われる『きけ わだつみのこえ』など、
先達たちの姿勢を見れば、
現代に生きる私たちも居ずまいを正さずにはいられないはずです。

最期に後悔したくなければ、〈死に方〉を学ぶ。
そして、そこから得られるものがある。そう断言できます。
現代人が失ってきた〈死生観〉を取り戻し、
いつかくる〈その時〉にも備えます。

◆どんな作者

齋藤 孝
1960年静岡生まれ。明治大学文学部教授。東京大学法学部卒。
同大学院教育学研究科博士課程を経て現職。
『身体感覚を取り戻す』(NHK出版)で新潮学芸賞受賞。
『声に出して読みたい日本語』(毎日出版文化賞特別賞、2002年新語・流行語大賞ベスト10、草思社)がシリーズ260万部のベストセラーになり日本語ブームをつくった。著書に『読書力』『コミュニケーション力』『古典力』(岩波新書)『理想の国語教科書』(文藝春秋)『質問力』『現代語訳学問のすすめ』(筑摩書房)『雑談力が上がる話し方』(ダイヤモンド社)等多数。TBSテレビ「情報7days ニュースキャスター」等テレビ出演多数。NHK Eテレ「にほんごであそぼ」総合指導。 (写真提供:草思社)

◆学び

【死を迎え撃つ】

この本の冒頭で紹介されているのが、
吉田松陰の『留魂録』の一説です。

身はたとひ武蔵の野辺に朽ちぬとも留め置かまし大和魂

「死刑になって、たとえ身体は武蔵野の野辺で死に絶えても、大和魂はここに置いておくよ」
などといった意味です。
自分が死んだ後も、同志に志を引き継いでほしいという
メッセージがこめられています。

この歌から読み取れるのは
「死を迎え撃つ」という覚悟です。

人生の最期を恐れながら生きるのではなく、
「死があるからこそ命が輝く」という心持ちで
今を生きることが、人間の本来的な生き方であると本書では伝えています。

確かにわたし自身、
生きることに対してなんの不安もなく過ごす中で
心のどこかで死が他人事になっているなと
気付かされました。

しかしいつか必ず「死」はやってきます。

「今日がもしも人生最後だとしたら?」
そんな覚悟で自らの生き方と向き合う時間を
定期的にとっていきたいと思いました。

【「公」に生きることで死の恐怖は乗り越えられる】

死に対して恐怖心を抱いている人は多いのではないでしょうか。
私も、正直なところ、漠然とした不安や恐怖イメージがあります。

しかし、「個」ではなく「公」の器で
自分の死に意味をつけることで
その恐怖を乗り越えた人がいます。

それは、イエス・キリストです。

イエスの死は後世に大きな影響を残しました。
本書の中では「作品化される死」と
表現されています。

そもそもユダヤ教徒は、反逆的な存在であるイエスを
弾圧するつもりで彼を磔にしました。
しかし結果として、イエスへの信仰の炎を
燃え上がらせることとなってしまいました。

おそらくイエスは
「死が個人的なものとして終わるのではなく、他の人々の心に火をつけるもの」
となることを予想していたのではないでしょうか。

自身の死を、
個人のものとするのではなく
公の器で捉えることで
恐怖を乗り越えられます。

大きな志を持っている人にとっては
死は意味のあるものであり、
怖くはないのです。

【まとめ】

本当に社会のため・人のために
自分の命を使うと決めたとき、
死の恐怖は消えていくものだとわかりました。

死におびえながら生きるのではなく
迎え撃つ覚悟で生きるとしたら
どんな毎日になるか
考えながら日々を過ごしていこうと思います。

今回ご紹介したのは、
登場したエピソードのごく一部ですが、
ほかにも多くのエピソードが掲載されており
自分の生き方と深く向き合える一冊、おすすめです!

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