~人生と財産―私の財産告白~ Reader悠介vol.4

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人生と財産―私の財産告白

★どんな本

伝説の億万長者本多静六が、
金銭と財産の真実について、本音で語った不朽の名著。
戦前戦後の経済人に見識を示した、その堂々たる蓄財術と見事な金銭哲学を公開。

★どんな著者

【著者】
本多静六

1866年農家に生まれ、9才のとき父親が急死。苦学して東京農林学校卒業、ミュンヘン大学 留学を経て東京帝国大学教授となる。 25才で人生計画を立て、貧しい学者生活の中から蓄財に励み、40才にして百億円余りの資産を築くも、60才でほとんどの財産を寄付する。 百年の計で明治神宮の森を造り、日本初の林学博士にして、国立公園の生みの親といわれる。また、渋沢栄一、安田善次郎、後藤新平、諸井恒平ら当時のトップ実業家の顧問として活躍する。 その堂々たる金銭哲学は、昭和27年没後も渡部昇一氏をはじめ多くの人を魅了してやまない。

★学び

四分の一貯金法

四分の一貯金法とは
簡単にいえば給与からの天引き貯金だけど、実によく考えられている。
書籍中では以下のように書かれている。

つまり月給その他月々決まった収入は四分の一を、著作収入、賞与、旅費残額などの臨時分は貯金に繰り込む。こうして、また次年度に新しく入ってくる貯金利子は、通常収入とみなしてさらにその四分の一だけをあとに残しておく。これが、作者の二十五才の時からはじめた貯金法である。(P.9~)

共感できる部分が多くて驚いた。僕の場合は収入の四分の一という計算ではなく、「収入から最低生活費を引いた額の30%」としているが、臨時的な収入はすべて貯金に組み込むべきだという考え方はまったく同じだ。臨時収入があったからといって浪費しているようでは、なかなか貯金はできない。また臨時収入に頼るような家計の組み立て方はするべきではない。

本多静六氏の貯蓄術は、ドイツ留学中にお世話になったブレンタノ博士の助言が根底にあるそうだ。非常に興味深い話なので紹介しておく。
そのブレンタノ博士は
「お前もよく勉強するが、今後、今までのような貧乏生活をつづけていては仕方がない。いかに学者でもまず優に独立生活ができるだけの財産を拵えなければ駄目だ。そうしなければ常に金のために自由を制され、心にもない屈従を強いられることになる。学者の権威も何もあったものでない。帰朝したらその辺のことからぜひしっかり努力してかかることだよ」
といましめられた。(P.12~)
この書籍の中で、著者がもっとも伝えたいのはこれなんじゃないかと僕は思う。四分の一貯金なんて、1つの案に過ぎない。別に三分の一貯金でも、五分の一貯金でもいいはずだ。大事なのは、金のために自由を制される状況から脱出することである。

本多静六氏の節約思考

本田氏は、誰でも一度は必ず貧乏を体験すべきだと説く。

だから、どうせ一度は通る貧乏なら、できるだけ一日でも早くこれを通り越すようにしたい。ハシカと同じようなもので、早く子供の時に貧乏を通り越させてやった方が、どれだけ本人のためになるかわからぬ。まことに若い時の苦労は買ってもやれといわれているが、貧乏に苦労し、貧乏しぬいてこそ、人生の意義や事物の価値認識を一層ふかめることができるのである。貧乏したことのある人間でなければ、本当の人生の値打ちはわからないし、また堅実に、生活の向上を目指していく努力と幸福は生じてこないのである。(P.16)
貧乏という表現が適切かわからないけど、限られた金額で、生活を豊かにしていこうと創意工夫する経験は、早い段階でしておいたほうが良いと思う。僕自身、実家は貧乏というわけではなかったが、裕福というわけでは決してなかった。そのため両親は常に倹約に励み、僕を大学まで行かせてくれた。
本多氏は、こう書かれている。

貯金生活をつづけていく上に、一番のさわりになるものは虚栄心である。
(中略)
自分のネウチが銀もしくは銅でしかないのに、暮らしの方は金にしたい。金メッキでもいいから金に見せかけたい。こういった虚栄心から多くの人が節倹できないのである。銀はどうせ銀、銀なりに暮らせばいいのであるが、さらに人生をより安全にし、生活をより健全にしようとするならば、むしろ一歩を退いて――事実は一歩を進めて――実力以下の銅なり、鉄なりの生活から出発していくべきではないか。(P.16)
大量消費社会の今、足るを知ること、虚栄心を極力持たないことは、非常に大切なことではないだろうか。金の生活をしたければ、相応の実力をつけるべきだよね。ただ金の生活が必ずしも、銀の生活よりも幸福だとは限らない。どこで折り合いをつけるのかは、人それぞれだ。

★こんな人にオススメ

以下はその本に合わせて変更してください。
・節約したい人
・なかなか行動に移せない人
・お金の仕組みを知りたい人
etc…

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