~わたしが正義について語るなら~ Readerたけをvol.3

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わたしが正義について語るなら

★どんな本

『アンパンマン』の作者が作中に込めた
「本当の正義」。
正義への熱い想いが詰まった一冊。

あなたの歩む人生の主人公は、あなた。
自分の人生が物語だとしたら、
あなたが目指すべき正義とは?
そんなことを考えさせられる一冊です。

本書の最後には、「アンパンマンのマーチ」の全部の歌詞が紹介されています。
ぜひ、自分の正義とは何かを考えながら
読んでみて下さい。

🌟目次
第1章 正義の味方って本当にかっこいい?
第2章 どうして正義をこう考えるようになったのか
第3章 正義の戦い方
第4章 ぼくが考える未来のこと

★どんな著者

やなせたかし 著
1919年高知県生まれ。東京高等工芸学校(現千葉大学)工芸図案化卒業。
漫画家をめざしながら、三越宣伝部にグラフィックデザイナーとして勤務し、
その後、舞台美術、作詞、放送作家など多方面で活躍する。
1973年、月刊誌「詩とメルヘン」(サンリオ)を創刊、責任編集を担当。
また同年、「キンダーブック」に「あんぱんまん」を始めて掲載、
以後アンパンマンその他多数の絵本を出版。
1988年、「それいけ!アンパンマン」の放映が日本テレビ系列で開始されると、
爆発的な人気を得、現在に至る。
「やさしいライオン」をはじめ著書も多数。
また、作詞家としての代表作には「手のひらを太陽に」があり、
アンパンマンの主題歌や挿入歌の作詞・作曲も手がけた。
2013年10月死去。

★学び

正義の味方ってどんな人?

ほんとうの正義というものは、けっしてかっこうのいいものではないし、
そしてそのためにかならず自分も深く傷つくものです。
そしてそういう捨身、献身の心なくしては正義は行えませんし、
また、私たちが現在、ほんとうに困っていることといえば物価高や、
公害、飢えということで、正義の超人はそのためにこそ、たたかわねばならないのです。
あんぱんまんは、やけこげだらけのボロボロの、こげ茶色のマントを着て、
ひっそりと、はずかしそうに登場します。
自分を食べさせることによって、飢える人を救います。
それでも顔は、気楽そうに笑っているのです。

作者やなせさんは自分の思う正義をアンパンマンの世界に込めています。

自身の兵隊として戦争に行き、飢えを実感した経験をもとに、
自分の生活を守ってくれる、
子どもから見れば、おなかをすかして泣いている時に助けてくれる、
格好の悪く地味な正義の味方を表したのがアンパンマンです。

アンパンマンが最初に絵本「あんぱんまん」になるよりも前、
そのアンパンマンは、自分の顔を食べさせるのではなく、
あんパンを配るおじさんだったそうです。

みなさんは、今は身近に戦争がないので本当に飢えることが
分からないというかもしれません。
でも、戦争じゃなくても飢えの体験は誰にでも起こります。
例えば山の中で道に迷った人のニュースを聞くことがありますね。
食べるものがなくて、谷川の水を飲んで
やっと生き延びたひとたちもいます。
それから地震で家の下敷きになることだってありうる。
その時に百万円をあげますと言われても全然嬉しくない。
一切れのパン、一杯の水の方がずっと嬉しいはずです。
飢えがどのくらい辛いかなんて、十日食べないでいればすぐに分かります。

わたしは大学生時代、
パスタに塩をかけただけのご飯を食べ続け、
倒れかけたことがあります。
そんな時に、ある方がわたしに渡してくださったのは
温かい飲み物。

身体が温まるだけではなく、
心の奥もあったかくなる。そんな経験をしました。

正義のヒーローとして生きるには、
相手に差し出すものがなくてはいけません。
人の為に貢献する自分が好きで、
誰かのために時間やお金をかけていることが好きだった私。

この出来事や、この本にも書かれている
恩師から聞いたアンパンマンの歌に込められた想いから、
自分の正義とは?ヒーロー像とは?を
考えさせられるきっかけが生まれたことは昨日のようです。

献身の心をもって、
愛情を行動にうつしているアンパンマンの行動には
著者の考える正義の味方が示されています。

ばいきんまんは悪?

ばいきんまんが逆に感謝されることもある。
この世界でもよくあることでね。
やっつけようとして悪いことをしたのに実は役立ってしまうということが
時としてあるんですね。
「アンパンマン」は、そういう部分が他の正義対悪の物語とは
ちょっと違うのかもしれません。
悪いのに愛嬌があるし、すっとんきょうで失敗する、。
自分は世界で一番強いと思っているのに、なぜか負けてしまうんだね。

悪人といえども、全部まっくろの悪人じゃない。
善人にも悪い魂はある、悪い人間にも善良な部分はある、
ただ悪いやつには悪い分量が多すぎるというだけで、
全部まっくろじゃない。

悪役として出てくるばいきんまん。

よくジャムおじさんやカバオくんなど作中に出てくるキャラクターに変身します。
変身の仕方は見てすぐばいきんまんだと分かるほど。
それでも、アンパンマンの中ではみんな騙されています。

もう少しで、節分の日がやってきます。
小さいときの記憶で、家や幼稚園・保育園に鬼が来たことを
覚えている人もいるのではないでしょうか。

実際に鬼が現れると、
保育園の年長さんでも、鬼の正体を頭では分かっていたとしても、
やはり怖がり遠くへ逃げていきます。

ここでいう鬼は悪役です。
節分が近づいてくると、保育園の先生方は
「悪いことしてること、鬼さんはどこかで見ているよ~」と
楽しそうに園児へ語り掛けます。
悪い行いをしてしまう子どもにも、その悪い行いをするだけの
理由が存在しています。
行いを悪、としたときにもある種の正義感が子どもの中にはあります。
悪い行いや心が悪なのであり、
その悪を象徴するものが鬼です。
鬼は、悪役をかってでているのだと、私は考えます。

現実の世界でもばい菌にやられると
びょうきになってしまいますので、
排除はしなくちゃいけないのだけど、
相手を殺してしまうひつようはないということなんだよね。

酵母菌のようにパンを作るのに必要な菌もあるし、
納豆菌、乳酸菌、有用善玉菌もたくさんある。ばい菌はいろいろです。
残念ながらそれが健康な社会なんですね。
ばい菌が絶滅すると、人間も絶滅する。
絶えず両方が拮抗して戦っているというのが健康なんです。
何人か負けて死んでいくけれど、それも仕方がないんだよね、
たとえ人間が善人ばかりだとしても、増えすぎちゃダメなんです。

表があれば、裏がある。
光があれば、影がある。
善があれば、悪がある。

バランスをとりながら存在している正義と悪、
著書は「誰にだって良心と悪心があります。」と本書で述べています。
どちらも存在しているとしたら、
自分が何を正義としておくか、どの心を行動で差し出すか
それが問われているのだと思います。

★こんな人にオススメ

・アンパンマンが好きな人
・自分の正義や信念を確認したい人
・アンパンマンの作者やなせたかしさんを知りたい人
・アンパンマンではなく、バイキンマンが好きな人
etc…

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