~マッキンゼー流 入社1年目ロジカルシンキングの教科書~Readerあっこ Vol.6

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★どんな本

なぜ、マッキンゼー出身者は各業界で活躍できるのか?
その秘密はマッキンゼーの新人研修&OJTにあった。
本書ではマッキンゼーの厳しい新人研修のエピソードを紹介しながら、
そこで叩き込まれる「マッキンゼー流ロジカルシンキング」のエッセンスを解説する。

本書を読むことで、誰もが短期間で「ロジカルシンキング」をマスターすることができる。
またマッキンゼーで叩き込まれるロジカルシンキングは、一般的なロジカルシンキングだけでなく、
より「クリティカルな視点、発想」も求められ、まさにそこが「マッキンゼー流」と言われるゆえんである。
さらに、記念受験にも拘わらずマッキンゼーに入社してしまった著者が、
様々な失敗を経験しながらも一流コンサルタントに成長していくエピソードと共に解説してあるため、
数あるマッキンゼー本の中でも、最も敷居が低く、「これなら私にもできる! 」思える一冊

★どんな著者

大嶋祥誉(おおしま さちよ)

センジュヒューマンデザインワークス代表取締役。
エグゼクティブ・コーチ、組織開発・人材育成コンサルタント。
上智大学外国語学部卒業。米国デューク大学Fuqua School of Business MBA取得。
米国シカゴ大学大学院人文科学学科修士課程修了。
マッキンゼー・アンド・カンパニーでは、新規事業のフィージビリティスタディ、
全社戦略立案、営業戦略立案などのコンサルティングプロジェクトに従事。
その後、ウイリアム・エム・マーサー、ワトソンワイアット、
グローバル・ベンチャー・キャピタル、三和総合研究所にて、
経営戦略や人材マネジメントへのコンサルティングおよびベンチャー企業支援に携わる。

2002年より独立し、エグゼクティブ・コーチング、
組織変革コンサルティング、チームビルディングやリーダー開発に従事する。
著書に『マッキンゼー流 入社1年目問題解決の教科書』(SBクリエイティブ)がある。

★学び

クリティカルに考え、ロジカルに展開する

「正解なのに、うまくいかない」

そのような現象が今までの人生において起こったことがある人は多いのではないでしょうか?

私は現在社会人となって約2ヶ月が経過します。
22年間起きてきてほとんど感じたことがなかったのですが、入社して1ヶ月目に最も感じたことがあります。
それは「コミュニケーションギャップ」です。

入社当初は右も左も分からない状態が続き、毎日何十個・何百個と質問をし続けていました。
しかし、いざ社会という現場に出て自分の意見や考えを伝えようとしたときに上司や先輩から言われていた言葉は
「言いたいことが伝わらない」
「で、結局何が言いたいの?」
というもの。
そのため、私の思考に生まれていた内言語は
「ちゃんと伝わるかな。伝わらなかったらどうしよう」
というマイナスな前提と言葉でした。

また、本書では旦那さんが結婚記念日に奥さんへネックレスをプレゼントする、という例が載っています。
奥さんが結婚記念日にネックレスをもらって、嬉しいか嬉しくないかと言えば、当然「嬉しい」はずです。
奥さんを喜ばすという意味においては、その選択は正解であったと言えるでしょう。

しかしもし、奥さんが結婚記念日に二人で話す時間を持ちたかったのであれば、最適な行動はネックレスをプレゼントするよりも
「いつもありがとう。すごく幸せだよ。ゆっくり二人で食事をしながら話そう」という言葉だったかもしれないのです。

このように、人間は近しい相手であっても自分が「本当はこう思っている」ということや「こんなふうにしてもらったら嬉しい」ということをなかなか直接相手に伝えられないことがよくあります。

旦那さんは奥さんに喜んでほしい、そして私も上司や先輩の力になりたい、そう願って行動をした結果です。
それなのになぜこんなに多くの「うまくいかない」ことが起こってしまったのでしょうか。

奥さんへネックレスをプレゼントする、という行動の背景にあった思考は
「アクセサリーは女性が喜ぶプレゼントランキング1位だ」という前提ルールです。
確かに一般的なデータからすると、この情報は正しいかもしれません。
しかし、その前提ルールが本当に奥さんにもあてはまっているのかどうかが重要なのです。
仮にデータが「独身女性が最も喜ぶプレゼント」というサイトから引用したとしたらどうでしょうか。

そのようなデータに見えている状況や目先の情報を前提にし、本当のところはどうであるのかというインサイトを見極める「深い洞察」をしないで結論を出したり行動してしまうことで、「こんなはずじゃなかった」という“悲劇”が発生してしまうのです。

つまり、この本でいう論理思考とは「クリティカルに考え(深い洞察による自分の考えを持ち)、ロジカルに展開する(わかりやすく伝える)」ということとなります。

深い洞察から自分の考えを導き出すことこそが、本質に迫るような思考をすることにつながります。
世間でいうロジカルシンキングが最初から答えありきで、その答えに矛盾や間違いがないことを論理的に検証するものだとしたら、本書のマッキンゼー流のロジカルシンキングとは、常にゼロ発送、仮説思考で、その場最適で的を射た「新しい考え」をクリエイティブ(創造的)につくっていくものだと言えます。

前提を自分でちゃんと確認する

ここまで述べてきたように、私達は自分の今までの経験や蓄積された情報から創り出された価値フィルターを通して現実を創り出しています。

そのため、一人ひとりのもつ価値フィルターは異なり、同じ「◆」という事象に対して、ある人にとっては「◇」のように色が異なって見えたり、「■」のように形が異なって見えたりと様々です。

そのためまず私たちが行うべきことは自分の価値フィルターを通して創りだされた直感やひらめき、またはこれが問題だと思う事柄に対し、「それは本当?」「だから何?」と自分で自分に突っ込みを入れることが重要となります。

これがいわゆる論理思考でよく使われる「So What?」と呼ばれる作業です。

本当にこの情報は組織の目的に沿っているだろうか?
相手はこれを求めているのだろうか?
自分の解釈だけで進めてしまっていないか?

など、最初にボタンがしっかりと適切な箇所にかかっているかを確認する必要があります。
洋服のボタンも、最初にかけ間違えてしまうとあとからかけ直さないといけなくなるから大変ですよね。

最初にできるだけ全体を俯瞰して、前提となる問題を正しくとらえることが、物事を考えるにおいて大切となります。

いい意味で自分を過信せず、しっかりと考える時間をとること。
それが人生にとって、緊急でなくても重要な時間であるのでしょう。

★こんな人にオススメ

・ロジカルシンキングの基礎を身に着けたい人
・人とのコミュニケーションに悩みがある人
・思考のプロセスについて学びたい人

etc…

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