~ネコの選択 ~心理の神さまに愛を学んだレオとモモの物語~~Readerたまよvol.6~

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~ネコの選択 ~心理の神さまに愛を学んだレオとモモの物語~~Readerたまよvol.6~

★どんな本

世界50ヵ国の家庭、学校、職場に広がり
めざましい実績をあげている最先端の心理学「選択理論」で
夫婦仲を改善した実例をもとに小説化された一冊。

離婚寸前のネコの夫婦と、そんな夫婦を導く不思議な老ネズミの物語。
老ネズミが、二匹のネコにアドバイスをしていく。そして、「選択理論心理学」という心理学をもとに、2匹のネコがお互いのためを思った行動を選択し、関係を修繕していく。選択理論心理学を知っている人でも知らない人でも分かりやすくそして、何よりも大切なものは何かを気づかせてくれる一冊です。

★どんな著者

長野県上田市出身。主な作品に『天国の本屋』(新潮社)『ラブコメ』(小学館)『かみつき』(扶桑社)(すべて松久淳と共著)などがある。『天国の本屋』は竹内結子主演で映画化され、全国公開された。イラストレーターとしての顔も持ち、『あなたはそこに』(Booklista)(谷川俊太郎と共著)『ガジュマルの樹の下で』(ポプラ社)等の作品を手掛けている。最新作は、『麻布ハレー』(誠文堂新光社)『きっと嫌われてしまうのに』(双葉社)。また映画「陰陽師」「攻殻機動隊SAC」「蝉しぐれ」「忍たま乱太郎」などのプロデューサーとしての実績も多数。

★学び

選択する力

この物語は、2匹のネコ夫婦が離婚寸前まで関係が悪化しているところから始まります。
真っ黒な毛並みの男の子はレオ、真っ白い毛並みの女の子はモモ。

最初は一目惚れで恋におち、幸せな結婚生活をしたはずなのに…
最近では、一緒にいてもお互いの悪いところを見つけては、喧嘩を繰り返すばかり。

こんなこと、こんな話って、よくありませんか?

こんな状態のレオとモモのもとへ、ある日一匹の老ネズミが姿を現します。
そのネズミは屋根裏に住んでいてずっと二人を見ていたそうです。

そのネズミがずっと言う言葉が、「選択する力」です。

本書で登場する「選択理論心理学」とは、人の行動メカニズムを紐解いた心理学です。
その心理学をネコは、選択する力と言い換えています。
自分たちが、どんな行動を選択するか、で二人の関係は変わるとネコに伝えるのです。

初めは全くネズミの言うことを信じもしなかったネコ二匹が、半信半疑ながらネズミのアドバイスを実行していく中で、少しずつ関係が変化していくのです。
それは、二匹がお互いの関係を悪くするための行動ではなく、少しでもお互いの関係を良くする可能性のある行動を選択しているから、生まれた変化でした。

名前も呼び合わず、姿を見ては文句を言い合う状態から、まずは話しかける前に名前を読んで見る、話をするときは目を見て話をする。
お互いの生活に気に入らないことがあれば指摘しあい、褒める以前に話を聞く耳すらもたない状態から、まずは仕事お疲れ様と言ってみる、ありがとうと伝えてみる。

実践していったネズミのアドバイスはとっても小さいことでしたが、それによってこれまでのお互いがいることで発生する「-」を生み出す関係ではなく、照れくさかったり不慣れな部分もありながらも少なくとも「+」を生み出す関係にはなっていたのでした。

それはまさに、行動を選択する力でした。
相手がどうだとか、昨日はこうだったとか、自分からやるのはなんか腑に落ちないとかそういうことを超えて、自分自身で選択をする能力でした。

私自身は選択理論心理学というものを学び初めて2年以上経つので、大分身についてきていました。しかし、改めて読み直す中で、初めて選択理論心理学を知った方が、こうして自分の気持ちや過去ことを乗り越えて、新たな一歩を踏み出すときはこんな感じなのだということを改めて教えてもらった気がします。

自分も家族や、大切な仲間や、パートナーに何をしているか、改めて「+」を生み出す行動を選択できているかを振り返ろうと思いました。

理論の実践よりも大切なもの

この本を読み終わったあとに一番心に残っていたのは、「理論が大切なわけではないな」ということでした。

レオとモモのたくさん自分の気持と葛藤しながらも、アドバイスを実践する姿を見て、二人の相手を思う心に感動しました。

二人が仲を取り戻すことができたのは、「選択する力を身に着けた」からもありますが、それよりも何よりも、「二人がこれかでもお互いを愛していきたい」と思っていたからだと私は思いました。

大切なのは、名前を読んでから話しかけることでも、目を見て話を聴くことよりも、仕事お疲れ様ということよりも、ありがとうと伝えてみることよりも、「相手を大切にしたい」という思いだったと思います。
その力が、二人の選択を変え、二人の心がつなげたのだと思います。

印象的な文章がありました。

老ネズミが、二人のネコに選択の力を教える手始めに、二人をそれぞれ一匹ずつ呼び出して話を聴くシーンがあります。
そこで、ネズミがレオとモモそれぞれに聴く質問があります。

「モモとの結婚生活を続けたいかい?」「レオとの夫婦関係は続けたいかい?」

という質問です。

その質問は深い質問だなと思いました。
もし、その質問に対する答えが「No」だった場合、その時点でもう二人の関係は良くなることはありえないと思います。
しかし、苛立ちながらも二匹とも「Yes」と答えるのです。
お互いの気に入らないところも、普段不満をいだいている部分が有りながらも、離婚をしたいとは思っておらず、結婚当初の関係に戻りたいと思っていたのです。

その心があったから、結果的に二匹は、ネズミのアドバイスを実践できたのです。

これを読み、私自身も反省するものが有りました。
選択理論心理学を学ぶ中で、理論に対する理解が深まり、理論に頼っていた部分がなかっただろうか?と思いました。

すべての行動の根底にあるのは、理論を跳躍して、相手を想う心だということを改めて教えられました。

悪いのは相手か?

二人のネコが途中で気づくことがあります。
それは、悪いのは相手ではなかった、ということです。

喧嘩をしていた頃は、「レオのここがいつもこうだから私はいつも腹が立っている。」「モモがいつもこういう事を言うから僕はいつも気が滅入るんだ。」と思っていた二匹でした。

しかし、ネズミのアドバイスを実践する中で、「ちゃんと理解をしようとしていなかった。」「最後まで話を聴いていなかった。」「目につくからそこばかり指摘していたけれどしてもらっていたこともあったのか。」ということに気づくのです。

これまですべて相手のせいだ!と思っていたはずが、いつの間にか自分がその要因を作っていたことに気付かされるのです。

毎日の中でいつの間にか忘れているもの、大切なことを思い出させてくれる一冊です。

★こんな人にオススメ

・家族、恋人、夫婦の関係を見直したい人
・選択理論に興味がある人
・大切な人ともっと良い関係になりたい人

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