
★どんな本
リーダーは本質を理解し、見極めよ。
キャノン電子のカリスマ社長が教える組織を強くする原則。
キヤノン電子を利益率10%超の高収益体質に成長させた
カリスマ社長が教える、リーダーのための「本質の見抜き方」。
赤字の原因を見抜く、人間の本質を見抜く、
自分と会社の強み・弱みを見抜く、
そして、時代の変化を見抜くなど、
リーダーが養うべき「眼力」を、豊富な具体例をもとに解説。
仕事は「正しく見る」ことから始まる!
孫正義氏推薦!
「酒巻さんの眼力は超一級品。リーダー必読の教科書です!」
「見抜く力」とは何か?
見抜く力(洞察力、見識)=深い知識(知恵)+正しい経験の積み重ね
「本質」はどういうものか?
本質的なことは、シンプルで美しい
★どんな著者?
酒巻 久さん
キヤノン電子株式会社代表取締役社長。
1940年、栃木県生まれ。
67年キヤノン株式会社に入社。
VTRの基礎研究、複写機開発、
ワープロ開発、総合企画等を経て、
96年、常務取締役生産本部長。
99年、キヤノン電子社長に就任し、環境経営の徹底により
6年で売上高経常利益率10%超の高収益企業へと
成長させた手腕で注目される。
★学び
【人間の本質を見抜く】
①仕事の基本は、「相手の立場に立って考える」こと
あらゆる仕事は「人と人との関係」で成り立っている。
だから人間について深く知ることが、良い仕事をすること、
そして良いリーダーになるための必須条件。
『論語』の中で孔子は、生涯大事にすべきことは
「恕(じょ)」である、と言っている。
恕とは、相手の立場や心情を察して行動すべきであるということ。
孔子のいう
「己の欲せざる所、人に施すこと勿れ」
(自分がしてほしくないことは人にもしてはいけない)とは正に恕の実践である。
②目配り、気配り、口配り
これは帝国ホテル会長の小林哲也会長の言葉。
まず、相手をよく見て目を配る。
そうすれば相手が何を求めているのかわかり、気を配ることができるし、
「何かお困りですか?」と口を配ることも出来る。
この三配りは上司にも必須の心得。
上司が部下を見る、見守るというのはとても大事なことであり、上司の仕事は部下は正しく、
しっかりと見ることから始まる。
③歩くのが速い人は、仕事が速い
「歩くのが速い人は仕事が速い。決断が早い。
だから海軍では歩くのが速い人は、大きい軍艦に乗り、
遅い人は潜水艦の乗組員になった。」
人混みを早足で歩く時を考えると、
視覚や聴覚から入ってくる情報を
正確かつ迅速に処理しないと、
たちまち何かに蹴つまずいたり、
人やモノにぶつかったりする。
普段から歩くのが速い人は、それが習慣化されていて、
素早い情報処理能力がつく。
著者のキャノンでは、
「早く歩くのを習慣にしよう」
と呼びかけ、本社工場の廊下の一端に5メートルを3.6秒で歩かないと
クラシック音楽が流れる計画装置が設置されている。
④ドラッカーに教えられた、自分の強み
ドラッカーの『経営の適格者』には、
「有能な人々は強みの上に仕事を
築き上げる。こうした人々の設問は、“自分のできないことは何か”、または、
“彼のできないことはどんなことか”ということではなく、
“自分に出来ることは何か”、そして“彼のできる仕事は何か”という問題である」
一言で言えば、自分も他人も弱みに目を向けるのではなく、
強みを活かせということだ。
「自分の弱みは、優秀な人たちの強みを借りて補えば良い」
★こんな人にオススメ
*指導的立場にある方
*自分の見抜く力を高めたい方
*決断力を高めたい方
*経営者の方
etc…